審美歯科

診療案内

診療科目:
歯科・小児歯科
診療時間:
月・火・木・金
9:00〜19:00
昼休み/12:30〜14:00
土・日 9:00〜17:00
昼休み/13:00〜14:00
休診日:
水曜・祝日
お電話:
011-669-8211
所在地:
札幌市西区西野5条3丁目7-1
[map]

本棚通信 スパイスと熟成テクニックを向上させよう!!(2016年1月15日掲載)

 

季節ごとに「旬」の食材はあります。でも今回はあえて、新鮮なものや、素材を尊重する料理だけではなく、「ひとひねり」された料理テクニックの本を用意してみました。

 

 

1、はじめてのスパイスカレー    水野仁輔     パイ インターナショナル

ご主人が「たまに料理を作ってやる」と言い出したときに、訳の分からない香辛料を買ってきてその後の使い道に困った、という奥様も多いかと思います。

「男の料理」と称して本に乗っている一流レストランに出てきそうな料理を、いきなり作ろうとするのが男衆の料理の特長。そのため、料理本に乗っている香辛料を、言われたとおりにそのまま買ってきて、「男の料理」に自己満足した後、その香辛料は放置してしまう。

ご主人が集めた香辛料がコレクションのようになって保管されているご家庭も多いのではないでしょうか?

そんな旦那の気まぐれで集めた香辛料を、上手に使い切る方法は無いか、と思い、この本を選んでみました。

「スパイスを使ったカレー」というと、なんだか難しそうに思えますが、この本では決して難しく書いてありません。

本書の中に「スパイスカレーとは」という項目があります。

「カレールウもカレー粉も使わない」「スパイスの力で食材の味が引き立つ」「味や見た目のバリエーションが豊富」「手順が単純なのに本格的な仕上がり」「体によくて何度食べても飽きない」「フライパン1つあればできる」などが掲げられています。

ここに列挙されたものを見る限り、スパイスカレーは決して難しいものなのではないのかもしれません。

 

また、「スパイスの種類が多すぎてわからない」という初心者が入りやすいように、「3つの基本スパイス」を選定(カレー界では常識なのかもしれないけども)。

また料理手順も「切る」「炒める」「煮る」の3工程にコンパクトにまとめて説明されています。
さらに基本メニューとして、「3つの基本スパイス」を使用したチキンカレーのレシピが掲載されており、初心者にいく重もの配慮がなされています。

そして「基本の3つのスパイス」によるたくさんのメニューが掲載され、その後、「基本」スパイスに「はじめのスパイス」、「仕上げのスパイス」などが加わり、徐々にスパイスの種類が増えていくメニューへと移っていきます。

一冊分のメニューを料理し終わった頃には、スパイスを駆使する料理の魔法使いのようになっていることでしょう。

ぜひ、あなたもこの本を読んで、「スパイスマスター」を目指してください。

 

 

 

 

2、「時間をおくだけで、どんどんおいしくなる 熟成レシピ」  福家征起    マイナビ

「熟成」と言う言葉には深い意味を感じますね。
また料理以外にも、仕事やスポーツなど、色々な場面でも使用されます。

獲れたての魚のお刺身など、「鮮度」が命の料理もたくさんあります。

でも中には時間をかけることで、より美味しく感じる料理もありますよね。

上でご紹介したカレーなんていい例。なぜか一晩経った後にもっと美味しくなる。個人的な経験で言えば「豚汁」「シチュー」「スープ」なども、なぜか一晩経ったものの方が美味しく感じてしまいます。

カレーやシチューも、作ってすぐに食べるのも美味しいのですが、一晩経った後のものを食べると断然違う。作りたての方が水っぽく感じるのも事実。ところが一晩経ったものは、一口一口が濃厚になっているではありませんか!胃袋にズンズン来る感じの重量感。のどを通る時の存在感、長く舌に残る後味など、それぞれの体の部分で得られる感覚が違ってきます。

むやみに「新戦力」を足すわけでは無く、時間を経て得られるその料理の、食材同士の相互作用によって全く異なる次元の料理に変化するかのよう。

「熟成」という言葉を最もよく示す例は、料理だと断言しても構わないのかもしれません。

この本はその「熟成」をテーマにした料理のレシピ本。

まず「塩漬け」「オイル漬け」「干す」「寝かせる」などの「熟成の基本」について述べられます。

なるおど、熟成にもいろいろな方法があるのですね。

そして「肉」「野菜」「魚」「その他(チーズなど)」という風に、食材ごとに「熟成」によるレシピが登場。

これを見ると、我が家の料理がより「熟成」されること請け合い!

 

これから寒い時期になるにつれ、重厚感のある料理が恋しくなりますよね。この本を参考に、この秋・冬は、胃袋をしっかり暖める食生活を送りましょう!!

 

 

 

3、「下味がおいしくする 冷凍保存ですぐできる絶品おかず」  ワタナベ マキ    家の光協会

こちらの本は、余ってしまった食材を徹底的に活かす参考にしてもらえたら、と購入したのですが。

読んでいるうちに本著が単なる「冷凍保存の仕方の本」に留まらず、上でご紹介した「熟成」のレシピ本にも通じる、「時間をかけるとよりよくなるメニュー」の要素も多分に含まれていることがわかりました。

基本的には食材の冷凍ストックの方法が書いてあり、その後のメニューも、解凍後にすばやくできるメニューが並んでいるのですが、その「ストック」の仕方も、ハチミツ漬けであったり、ヨーグルトで漬けてみたり、と、「一テクニック」をつけたして、より良い味を引き出そう、という工夫されています。

上の「熟成」の本と、最初の扉が違っていても、「時間と工夫をかけて、より美味しくする」という点では、同じゴールを目指しているのかもしれません。

でもこちらの方が「保存」を前面に押し出しているので、気軽にお読みいただけます。

 

 

4、毎日が楽しくなる 塩麹(しおこうじ)のおかず  おのみさ  池田書店

現在、「塩麹ブーム」が起こっている、と患者様からお聞きいたしました。(2012年当時)
塩麹による料理は、あっさりしていて健康にも良いとのこと。
早速書店に行ってみると、塩麹に関する本がたくさん並んでいました!!
それどころか、いろんな「麹モノ」を使った料理本が並んでいて、酒粕を利用したものまであり、この分野の広さを感じさせます。

少しだけ調べてみたところ、塩麹とは「麹のうまみを含んだ塩」とのこと。
いろんな料理と相性もいい、とのこと。

この本には、塩麹の造り方から、塩麹を利用したおかずのレシピが載っています。

ぜひ、読んでいただき、奥深い「麹」の世界に飛び込んでみてください。

 

 

 

 

以上、「一手間」かけた料理本をご紹介しました。

 

しかし料理の世界って、すごいですね。

同じ食材でも、どのスパイスを使うか、どの方法で料理するか、で味も食感も、全て変わってくる。

「料理」こそ、人類が得た、本当の魔法なのかもしれませんね。

 

本棚通信 男の料理そして鍋!(2016年1月15日掲載)

昔と違って、今では男性が料理をすることも当たり前の時代になりました。

料理番組ではイケメン俳優が奥様の心を捕らえております。

もう「男だから」という言い訳で料理を怠けることができなくなってしまいました。

旦那衆、イケメン料理人に奪われつつある奥方の心を料理で取り戻そう!!

 

なお、タイトルに「男」とついていますが、もちろん料理に性別なんて関係ありません。

男性女性、問わずぜひ、ご覧ください。

 

 

 

 

1、男の料理マニュアル1 心にしみるどんぶり

丼もの、のっけごはん。どちらもご飯の上に何かを「のせる」、もしくは「かける」という点では一致しています。このご飯に「のせる、かける」という文化は、日本だけなのでしょうか?思えば日本人はいろんなものをご飯にかけます(のせます)。麻婆豆腐をかけて麻婆丼、ハンバーグをのせて「ハンバーグ丼」、マグロを乗っけて漬け丼、など。
ありとあらゆるジャンルのものをかけて、乗せてしまいます。

なんでもご飯に乗っける、もしくはご飯にかける、という食べ方は、その見た目などもあり、「下品な食べ方」とされる場合もありますが、なぜが男は(もちろん女性も)そこに生まれる「混沌とした世界」の味覚に魅かれてしまうのです。

そして、どんなおかず、食材でも、ご飯はしっかりと受け止めてくれます。納豆からステーキソースまで。日本人の幅広い要求に、見事にこたえてくれます。

院長もいろんなものをかける癖がありますが、すべてはご飯をおいしく食べるため。

この本は見ているだけでボリュームがあります。お腹が空いているときにみると、食欲が刺激されまくります。ご注意ください。

 

2、豪快 ダッチオーブンテクニック
「ダッチオーブン」という名前も、どこか「男のロマン」をかきたてますね(根拠なし!)。これ一つでいろんな料理ができてしまう、魔法のお鍋。 これを使った料理の数々が紹介されております。
ダッチオーブンだけに豪快な料理が多く、鶏を丸ごと入れて、さらにたまねぎもニンジンも皮だけむいて、とか、見ていて爽快な気分になります。かと思えば蒸しパン作るわ、パエリヤ作るわ、で、ダッチオーブンひとつでなんでも作ってしまいます。
冬も終わりに近づき、雪解けの時期となりました。アウトドアのシーズンは間もなくです。今年の夏の楽しみのご参考にどうぞ!

 

 

3、男の簡単鍋   ベネッセ

今までご紹介した本の文中、「お母さん」という言葉を多用しましたが、もちろん女性に限らず「お父さん」でも構いません。また、ご夫婦で働いていらっしゃる方も多いかと思われます。院長も事務長と夫婦で働いております。
ですのでいつまでも「男は料理下手」という言葉に甘えてはいられません。
で、この本。とは言っても少し本格的。フカヒレとかアナゴ鍋とか。でも、これじゃあ上記で書いた「たまに豪華なものを作りたがるご主人」そのものですね。

タイトルに関係なく、たまに豪華な鍋を食べたい、という時は、こちらを参考になさってください。

 

 

4、こだわりの鍋料理  成美堂出版

さてさて、今は鍋シーズンのまさにピーク。しゃぶしゃぶ、水炊き、寄せ鍋、チゲ鍋、坦々鍋、、、、。また各家庭には名もなき鍋もあるかと思います。
鍋にはいろいろと相性もありますね。肉メインの鍋と魚メインの鍋。白子は濃い味の鍋だと固くなってしまうけど、薄味だとフワ、トロッ、の触感を再現できる。鍋の道もまた深し!
この本はそんな「鍋料理」という日本が誇るべき一つの料理ジャンルについて、深~く追及した鍋のレシピ本。なんと46のレシピが掲載されております。
金目のみぞれ鍋、飛鳥鍋等、院長の知らない鍋もたくさん載ってます。

さて、上記の冷蔵庫のお話にも絡んでくるのですが、院長はよく、野菜が余ってしまうと、全部ぶつ切りにして鍋に突っ込み、ついでに賞味期限の怪しい肉も全部入れてしまい、むりやりナベ、を作ります。これはいいですよー。うどんを入れればボリュームもあるし、無駄なく料理できますし。〆にご飯を入れておじやにすれば、最後の一滴まで食べきることができます。

冬はまだまだ続きます。せっかくですのでおいしく過ごしましょう!

本棚通信 色々と「のっける」レシピ本(2016年1月15日掲載)

「のっける」。

御飯に目玉焼きを「のっけて」、醤油をかける。

我慢できずにご飯に麻婆豆腐を「のっける」。

非常に乱暴な食べ方ながら、なんと魅力的なんでしょう!!

今回は、そんな「乱暴」な食べ方を、「料理法」に昇華してしまった巨匠のレシピ本の特集です。

 

 

 

 

 

 

1、のっけごはん100   瀬尾幸子   主婦と生活社

表紙から絶大なインパクトを放っています。ご飯の上に目玉焼きとソーセージが載っている。ただそれだけ。でも、ただそれだけなのだけれども、視界に入ると、しばし目を移動することができなくなります。
粗挽きソーセージ。表面にはいくつもの筋が刻まれていて、そこから中の具が顔をのぞかせています。一部からは肉汁があふれています。全体的にカリッと焼かれているものの、肉汁の照りにより、ジューシーに見えます。おそらく、一口かむと、中からジュワッと肉汁があふれ出てくるでしょう。そして目玉焼きですが、白身は良く焼かれているものの、黄身は半熟。箸で割ると黄身がトロリとこぼれてきそう。白身の全集を程よいこげ茶の焦げ目が淵どりしていて、それがアクセントとなって見た目でもおいしそう。そのソーセージと目玉焼きの上にパラッと塩コショウされていて、味も想像できます。そしてその下にはごはんがある。

想像してみましょう。まず、箸で黄身を割ります。中から半熟の黄身がトロリと周囲へしたたります。黄身と塩コショウで味付けされた白身を、ご飯と一緒に口の中へ。ご飯も黄身と絡まっていて、絶妙な食感が広がります。次にソーセージを食べてみましょう。カリッと、かじってみると、詰まっていた肉汁がはじけるように口の中に。噛めば噛むほど肉汁が出てきます。そしてご飯を一口。濃厚な肉汁と交ることで、肉汁のくどさを薄れさせる一方、ご飯自体も味付けされて、味はさらに深さを増していきます。

と、表紙だけで破壊力があります。お腹が空いているときに目にしたら、脳天を直撃され、家に帰って目玉焼きを作りたくなるでしょう。

この本にはそのほかにも、とろとろチーズスクランブルエッグ、鶏皮の生姜煮、塩鮭と三つ葉、など、様々なおかずをご飯の上に「のっけ」た「のっけごはん」が、なんと100レシピも掲載されています。 他にも、ご飯もののトモダチ、汁物のレシピもある憎い心配りが。

この本を目にした瞬間、何かに取りつかれたように、ご飯に何かをのっけたくなること請け合い。のっけるのは治療終了後にしてください。

 

 

 

2、のっけめん100  藤井 恵/つむぎや   主婦と生活社

皆さん、麺類を食べるときって、どうやって食べますか?
ラーメン、ヤキソバ、スパゲッティ、そうめん、お蕎麦、うどん、など、色々な麺料理があるものの、食べるとしたら案外パターンが少ないかもしれない。焼きそばはソース焼きそば、塩ヤキソバなど、味のレパートリーはあるものの、「焼きそば」というカテゴリーからは逸脱しません。ラーメンも、醤油、塩、味噌などあるけれど、冷やし中華といった亜種は別として、やはりアツアツのスープの中に麺が入っている、という「絶対的ルール」に則って考えてしまう。

しかし、北海道から「ラーメンサラダ」が生まれて全国に飛び立ったように(飛び立ったよね?)、それらの固定観念を壊したら新たなジャンルが生まれるかもしれない。
この本は、そんな「麺料理」の枠組みに敢然と挑戦した(?)本です。

中は「卵のっけ」「豆腐 油揚げ 納豆のっけ」「缶詰 瓶詰のっけ」といった分野に分かれ、それらとウドン、ラーメン、パスタなどが、自由に組み合わされています。

例えば「半熟卵とトマト水菜」。
なんとソウメンの上に卵サラダを乗っける、という発送。それに胡麻ドレッシングと麺つゆを和えたソースをかける、というもの。
でも、なんだか味が想像できませんか?朝に作ったら食べやすそう。

また「温玉カルボナーラ」では、麺に溶けたチーズがからまり、中心には温泉卵。でもこれだけでは別に、パスタのアレンジもん。って、よく見たら麺はなんと、うどん。うどんのカルボナーラとは、なかなかイメージできません。味もイメージがわかない。でも、なんだか「ガツン」ときそうな写真。かなり期待できそうです。夜に見たら、思わず手が出ること請け合い。

他には「焼き鳥缶の和風クリーム」では、なんと、タレ味の焼き鳥の缶詰をクリームのスープパスタ風にアレンジ。しかも面はウドン。

上記はほんの一部。他にもたくさんの麺料理が乗っています。で、思ったのは、パスタを使った料理もあるんですが、意外とソウメンとウドンを使ったメニューが多かったですね。特にソウメンは色んな食材との組み合わせがノッテいました。確かにソウメンって、朝でも食べやすいし、小腹がすいた時でも満足できますし、胃がもたれ気味の時でも助けてくれます。また、この本に載っている「肉 + そうめん」を作れば、ボリューム感たっぷりのソウメン料理も楽しめる、まさに万能食材。

でも、よく考えれば、パスタ、ラーメン、うどん、と、洋の東西を問わずに「平等」に楽しんでしまう国って、案外日本だけかもしれませんね。世界のいろんな料理を垣根無く組み合わせてしまうのも「日本料理」の内なのかもしれませんね。

 

 

 

3、のっけパン100   瀬尾幸子   主婦と生活社

ついで「のっけ」シリーズから紹介。今度はパンにいろいろのっけてます。

ツナマヨネーズ、ピザトーストなど、定番どころから始まります。
その後、コンビーフとカッテージチーズを食パンに乗せたもの、焼き海苔とクリームチーズの食パン乗せ、カニかまサラダなど、徐々に工夫がみられてきます。
そして「卵のっけ」コーナーでは、卵焼きハムチーズが登場。これすごいですよ。程よい焦げ目のついた食パンに、卵焼きとチーズが載っています。下地にチーズも塗られているようす。ホテルの朝食の洋食コースで出てきそうな料理。ここまで来たら、「軽食」なんかではありません。

そうやって読者の胃袋を刺激しつつ、いよいよ「ボリュームのっけ」へ。

「豚の生姜焼きのっけ」「鶏のから揚げマスタードマヨ」「タンドリーチキン」「サーモンのバター焼き」「焼きエビスイートチリソース」と、ファーストフードのお店でメニューに並んでいても可笑しくないラインナップ!
「ひき肉と大豆のカレー炒め」といった、エスニックなものも。
夜更かししてしまった時にこの本を見てしまったら、後悔すること請け合い。しかも、自転車を飛ばしてコンビニに行けばそろいそうな材料ばかり。

そしてこれだけでは終わりません。居酒屋メニューといった趣の「おつまみ系」も網羅されています。

「アボガドディップ」「ガーリックトースト4種」といった、ワインと会いそうなものから、「ホタテのレモンマリネ」「スモークサーモンとカッテージチーズ」といったメニューでは、なんと生の魚、貝が使われていて、こちらは日本酒と合いそう。
そして、「スパムの胡椒焼」「じゃがベーコンチーズ」といった、ビールのトモダチ系ももちろん乗っています。

え?なんだかクドそうなものばかりだなあ、って?

大丈夫。なんと「ヘルシーのっけ」のコーナーも用意されているのです。

こちらでは「あじの干物ときゅうりモミ」「いんげん胡麻あえとハム」「ほうれんそうとベーコン炒め」「キンピラチーズ」「アボガド蒸し鶏」と紹介され、どれも油の使用が極力控えられています。

そして、締めくくりに「甘い物のっけ」がやってくる泣かせる構成。

「あずきいちご」「バニラアイス黒ゴマ」「きな粉バター」「焼バナナチョコ」「水切りヨーグルトとあんずジャム」と、こちらもコーヒーか紅茶と並んでいたら、どこかの高級カフェのような感じ。

そして一冊を読み終えるころ、あなたのおなかは満たされているでしょう。これはもう、パン料理のフルコース!食パンの四角く白い舞台の上で描かれる、料理の数々。まるで食パンが器になったかのような感じ。しかもその器は食べることができる。

あなたも奥深いパンの世界に浸ってみませんか?

本棚通信 パンとドーナツの本(2016年1月14日掲載)

続いて、今や日本人の主食の一つになった感のあるパンの本の特集です。

 

 

 

①パンの教科書

最近は、自宅でパンを焼くのが流行っているそうですね。 確かに朝食に焼きたてのパンが出てきたら、食欲をそそられます。焼きたてのブレッドを真ん中で分けると、あったかい湯気と一緒にふんわりしたパン生地が。そこにバターを乗せると、自然に溶けて生地の中に染み込む。その、温かくもジューシーで適度にバターの風味が伝わって、それでいて外側はパリパリで香ばしい。 なんて贅沢な朝食なんでしょうか!これにコーヒーか紅茶が添えられていたら、もう最高!  オカズにカリッとしたベーコン、ふわふわのスクランブルエッグ・・・・。
もう、だめ。この辺にしておきましょう。
一人暮らしを始めてから、温かい朝食なんてめったになかったような気がします。吉野家とか、立ち食いうどんとかはあるけれど、大抵はコンビニパン。
おふくろの味、なんて言葉がありますが、温かい朝食というのも、お袋の味に入るのかもしれませんね。

中は驚くほど簡単に作り方が書いてます。また、写真が多いので、見るだけでもおいしい気持ちになってきます。これを読んでいたら、治療を待っている間の憂鬱な気分もふっとびます!

 

 

2、生ドーナツと焼きドーナツ  Sachi   日東書院

さて、濃厚なものを食べたら甘いものでお口の中を爽やかにしましょう。そこで、お菓子の本も用意しました。といってもドーナツの本なので、デザートにはならないかもしれませんね。

生ドーナツは初めて知りましたが、焼いたドーナツと違った、もっちりした触感を楽しめるとのこと。
ぜひ、表紙をご覧ください。緑にオレンジ、チョコにピンク、黄色、白。実にいろんな色彩があふれていて、見た目にも爽やか。デザートは、メインの食材と違い、見たときにすがすがしくさせることも大事なんですね。